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ITEM 2024.01.15

アルトラ ローンピークが7→8になりました。

アルトラのフラッグシップモデル、ローンピークがアップデートされました。↓ニューモデル「ローンピーク8 / DUSTY OLIVE」

 

下の写真は僕が昨年1月に購入したローンピーク7。1年間トレイルランニングを中心にしっかりと履いて、アウトソールのラグがそろそろ終了かというところ。走行距離は600~700kmほど。この度こちらのローンピーク7が8へとニューモデルとなり、アップデートがあったため7の製品レビューと共に8の変更点をご紹介していこうと思います。ただアップデート言ってもローンピーク7の完成度が非常に高かったためか、マイナーチェンジ程度の変更です。

(*1/18追記:下の写真でLP7に使用している靴紐はSPLCという替え紐用の製品です。フィッティングが楽になり緩みにくいのでおススメです。当オンラインストアでも購入していただけます。)

 

まずサイズですが、ローンピーク7から8に変わってラストの変更はなく、サイズ感は7と一緒で問題ないです。筆者の足の実寸は26.0センチ。甲や指の太さなどは厚くも薄くもなく、標準的なボリュームかと思います。指先はアルトラやゼロシューズなどの靴を履き続けたおかげでしっかりと広がった形をしています。この足のサイズで靴は26.5センチを履いています。アルトラの靴はつま先から1.2cm(1cmでも1.5センチでもなく)余裕があるものが望ましいとされていて丁度それくらいのサイズ。

↑立ち上がった状態で靴のつま先から丁度親指の爪1つ分くらいの余裕。歩いたり走ったりした際に靴は屈曲に合わせ収縮するため、その差を考慮した時に1.2cm~1.3cm程の余裕が理想だそうです。ちなみにこれは正確に測る方法は無く感覚で確かめます。笑

*アルトラには3つのフットシェイプ(足型)があり、ローンピークはその中で最もゆとりがあるオリジナルフットシェイプを採用しています。つま先周りの幅も高さもゆったりとしているため足のボリュームが無い場合は筆者のように実寸にプラス0.5cmで丁度良い場合もあります。

「アルトラのフットシェイプ」(https://altrafootwear.jp/blogs/blog/footshape-fits?_pos=1&_sid=e6d5de062&_ss=r)

 

それでは7と8の変更点を見ていきます。一番大きな変更点はアッパーの素材変更。前作7は少し柔らかめのダイヤモンドリップストップのメッシュアッパーだったのに対し、比べると少しハリコシのある格子状のリップストップメッシュに変更。これによりアッパーの耐久性が向上。履き比べるとアッパーの伸縮性が若干違い、僅かですがかっちりした履き心地になりました。

続いて、中足部のシューレースホール(アイレット)が以前は縦穴のみだったのに対し、横穴が設けられました。(写真奥側が7、手前が8)中足部、甲周りのフィッティングが調整できるようになり、より多くの足型にフィットするようになりました。甲が低く足型が薄い人にも対応します。

細かいところを見るとアッパーの溶着のパーツの位置が若干変わっていたり、ロゴやストラップに等高線のデザインが入っていたりします。

溶着パーツの位置や形状が若干違います。わかるでしょうか?

あともう一点。インソールの材質が変わっています。前作7のインソールは低反発系の柔らかめのインソールが使用されていたのに対して、今回のローンピーク8には少しコシのある高反発系?のインソールが使用されています。履き比べると若干乗り心地に違いがあり、僅かな違いですがこれは好みがありそう。自分はレスポンスの良い履き心地が好きなため新しいインソールの方が好印象です。また、7のインソールはスポンジっぽい素材だったため水を吸うと重くなりがちでしたが、8のインソールはあまり保水しなさそうなので僕のように蒸れ足の人や雨や雨上がりのウェットなコンディション時に重くなりづらいのはうれしい変更点です。(左下が7、右上が8のインソール)

インソールの重量差は2g(26.5cm)。もしかしたら個体差かもしれません。↓(上8、下7のインソール)

 

そして、僅かですが本体重量が軽くなっています。(下の写真はインソール抜いてます)

メーカーの公表数値だとローンピーク7よりも8の方が10gほど軽くなっているのですが、これはどうも若干個体差がありそうです。下の写真はどちらもUS8.5(26.5)で、ローンピーク8の方が6g軽かったのですが、他のサイズで測ったところ7と8で同じ重量の物もありました。ただ、履いてみると8の方がなんとなく軽く感じます。

話はズレますが、自分がローンピーク7を履いていて「重い」と感じたことはありません。それはこの後にも書きますがスタックハイト25mmという「厚すぎない靴底」が起因しているのではないかと思います。重いゴムの底、つまりアウトソールが足裏に近いため重さを感じにくいわけです。刻一刻と路面状況が変わるトレイルランニングでは靴の取り回しやすさは非常の大切。重さを感じにくい分ピッチが乱れず歩幅が間延びしないので、下りでの捻挫のリスクも減ります。結果トラブル回避に繋がるわけです。この1年間、ローンピークを履いて走って捻挫は1度もしませんでした。

ヒールの形状が若干綿の量が抑えられ細くなったようにも見えます。(7が伸びているだけか?)

ただ履いた感じは7と変わらず安心感のあるフィットです。ちなみに筆者の踵は比較的細く踵のフィッティングに割と困ることが多いのですが、この靴は問題ないです。個人的にはアルトラのトレイルシューズの中で最も踵のフィットが良いと感じます。

肝心のソールユニットは変更無く、7を気に入って履いていた方も安心して乗り換えれます。

↓ローンピーク7になった時にコンパウンドとラグパターンが変更されたマックストラックアウトソール。登りも下りもよく食いつくラグ(4mm弱)のパターン、コンパウンドを変更し素晴らしい防滑性能を発揮するアルトラのオリジナルアウトソールです。たまーーに店頭で「ローンピークは滑る」なんてお声を聞くことがありましたが、このソールはかなり信頼できます。昨年出走した比叡山のレースでは後半結構な雨だったのですが、「濡れた下りのアスファルト(若干コケあり)」でも全く不安なく走れました。個人的な感想ですが、ビブラムのメガグリップと比較しても引けを取らない防滑性だと思います。メガグリップが10点満点だとしたら7~8点はつけれるといった感じです。

ただ、このソール(特にラグの部分)を手で触った感じは少し柔らかめで耐久性はどうかなー?と思っていたのですが1年間様々なコンディションで使用した結果、「トレイル上でラグが十分な防滑性能を保つこと」を前提に500km以上は持ちます。自分の使用環境や状況を考えると十分な耐久性があると感じました。メインはトレイルでの使用でしたが、比叡山や伊賀のレースはアスファルトの区間も多くトレーニングではロードをつないで走ることもあったため、そのことを考えると十分に持ったかなという印象です。これは普段のトレーニングの内容や使用する山域やコンディションによって考え方が変わるところですね。

↑使い込むと自分の接地からトゥーオフまでの癖がよくわかりますね。中足~前足部、特に外側の減りが顕著です。ローンピークはアウトソールがほぼ1枚でつながっているため剥がれなどがほとんどなくその分ソール耐久性が高いとも言えます。

↓踵部はあまり減っておらずバランスクッション(ゼロドロップ)の恩恵である「ヒールストライクを低減する」効果が目に見えてわかります。足の故障や痛みの大きな原因となるヒールストライクを自然に回避できる靴。それがアルトラです。

 

そして僕がこの靴で一番気に入っている部位が「厚すぎず、薄すぎず」の絶妙な厚さのミッドソール。ローンピークの人気の秘訣はここにあると思ってます。Altra EGO™というウレタンベースのオリジナルミッドソールでスタックハイト25mmという絶妙な厚さは、「足裏の感覚は損なわず」「レスポンスが良く」「柔らかく弾性があり」、まるで自分の足の裏に質の良い筋肉を纏ったかような履き心地。素足で走っているかのような軽やかさがあるのに、路面の凹凸による強い突き上げはなく長く走っても足裏の疲労感が少ない。このソールユニットがローンピークの最もたる魅力だと僕は感じています。

 

↓履きこんだローンピーク7。600km以上は使用しています。前足部のアウトソールラグはほとんどありませんが、ミッドソールのへたりが非常に少ない。このミッドソールの耐久性も大きな魅力です。

 

 

 

以前のモデルだと「つま先部分が剥がれる」ということもあったそうですが、非常にしっかりと接着されていてここまで剥がれることはありませんでした。疲れて足が上がらなくなりつま先をひっかけることも多々ありましたが大丈夫でした。踵周りなんかも全然平気です。細部までしっかりと改良されてきたことが伺えます。使用に伴って必ず減ってしまうアウトソールやミッドソールの耐久性も大事ですが接着部の剥がれや穴あきなどへの耐久性も「最後まで履き続ける」ということに対してとっても大切です。丈夫さも十分な、さすが「ベストオブトレイルシューズ」です。

以上がローンピーク7の個人的なレビューになります。気になっていた方や知らなかった人の参考になれば幸いです。

この1年間レースやハードなトレイルではずっと自分の足元を支えてもらいました。ハードといっても比叡山での50kmが自分の走った最長距離なので、もっともっと走る人にとっては参考になるか微妙ですが…

ただ、ローンピークの何がすごいかってこの靴を履いて走って足(脚)や腰を痛めたり、酷いマメや靴擦れに見舞われたことは1度もないんです。過去には腰や膝を痛めたり、腸脛靭帯炎になったり、捻挫もたくさんしてきましたが、この靴を履いて走ってそういったトラブルに見舞われたことがありません。ローンピーク8のブランドコメントの冒頭にも「トラブルから解放される冒険を」とありますが、ローンピークなら本当にそれが可能だと思えます。早く走ることも大切ですがやはり「ケガをせずに継続する」ことが上達するにも楽しむためにも最も大切なのではないかと。

M’sローンピーク8

W’sローンピーク8

今期は落ち着いたカラーをラインナップしました。ぜひ店頭でお試しください!

あと、ニューモデル入荷に合わせて前作ローンピーク7の店頭在庫をセールしております!サイズが合う方はラッキーなのでそちらもチェックお願いします!

オンラインストアでも購入していただけます。

 

ここまで読んでくださりありがとうございました。何か気になったことがありましたらお問い合わせください。

 

スタッフ(浜田)

 

 

 

 

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