笠ヶ岳～双六岳～三俣蓮華岳 縦走（2024/10/1~3）DAY1
10月1～3日に2泊3日テント泊 北アルプス縦走の旅に行ってきました。実に10年ぶりのテント泊でした。
約10年前、自分が一番よく山へ登っていた時期。その時、天候不良により途中で引き返してきて以来ずっと気にかかっていた山が笠ヶ岳。次に遠征登山ができるチャンスがあればずっと登りたいと思っていた山。
今回は時間をもらえたので笠ヶ岳～双六岳～三俣蓮華岳を2泊3日で縦走。新穂高から歩き出し、北アルプス三大急登と呼ばれる道の一つ「笠新道」からアクセスし、笠ヶ岳で1泊、翌日は双六山荘にテントを張り荷物をデポして双六岳と三俣蓮華岳を登り、3日目に小池新道を下る工程。
10年ぶりという事もあり、まず準備にてこずる。
まだ20代前半に何とかかき集めて揃えたテント泊装備は、重くデカい。そもそもザックがめちゃくちゃ重たい。天候や気候に対しての感覚も鈍っているのでウェアの選定にも戸惑う。食料や水もなんとなく不安なので多めに。（使用したギアは後に別のブログで紹介しようと思います）
そんなこんなでパッキングウェイトは約18ｋｇ。一体なにが入っているんだ。これだけUL文化が浸透した時代に逆行するかのようなUHスタイル。
ただ最近はトレイルランもやってるし昔より足は強いはず。多少重くても歩けるだろう。
この奢りによって歩き出してから存分に後悔することになる。
夜中の2時に伊勢を出発。
午前7時前に新穂高ロープウェイに到着。平日だし大丈夫かなと思っていたが深山荘の登山者用駐車場はすでに満車。鍋平駐車場に車を移動して予定コースタイムのプラス20分程度の道を歩きます。地味に遠い。
まだ上に駐車場あるんかい。
しばらくトレイルを下ってくると新穂高ロープウェイのビジターセンターの脇に出ます。
ここから笠新道の登山口へ向けて長い林道を歩きます。
出発が遅れたので足早に
ザックが重いなーと思いながらもいいペースで登山口まで。ここまで1時間20分ほど。かなり巻いた。ちなみにここに来るまでの間と笠新道登山口に水場がありました。少しでも負担を減らそうと思う方は水をここで補給するとよいでしょう。水があるか事前に情報収集はしといた方が良いですが。（そうすればよかったと強く思いました）
笠新道に取り付きます。最初はそこまで勾配はきつくなくザックは重いが足取りは軽い。足の負担を減らすため最初からダブルストックを使用。しかし石を敷き詰めたような足元と細い登山道でストックは非常に使いにくく複雑なストックワークを要します。でも荷重のことがあるので頑張って杖を突く。空は快晴です。
まだ自撮りする余裕がある。
勾配がきつくなってきた。
ここで小休止。とにかくザックが重たい。（このあと何回も書きます）
少し標高もでてきて風が気持ちいい。
日照がきつく暑い。他に誰も歩いてないので惜しげもなくパンツを捲し上げて歩く。このMHWのタイツようなパンツをこの後3日間履き続けるのですが非常に優秀でした。
だんだんきつくなってきた（重さが）稜線が遠い。この辺はあまり紅葉を楽しむような草木はないみたいです。
マジできつい…肩が。他に登山者はおらず一人で「あ゛ー」とか「お゛ー」とか言いながら登ってます。ちなみに笠新道の平均勾配は31.5％だそう。
杓子平という綺麗なカール。この辺りでようやく勾配がゆるくなる。しかし肩はすでに悲鳴を上げている。
ようやく稜線に取り付く。ガスが上がってきた。日が陰って涼しい。そしてガスの奥にうっすら見える笠ヶ岳のピーク。遠い。
細かなアップダウンを繰り返し、肩の痛みと戦い重たい脚を引きずりながら一歩ずつ進む。「あ、」と思って振り返って撮った抜戸岩（ぬけどいわ）。余裕の無さを思い返す。山荘までもうすぐ。
ついにテン場に到着。この時17時前。パッキングウェイトと自分の体力を見誤った結果予定よりかなりの遅延。非常に反省しました。
テン場に荷物を置いて山荘に利用料を支払いに。（一張￥2000）ザックを手放した瞬間体が宙に浮いた気がした。山荘に入ったのは受付だけでしたが綺麗な山荘でした。テン場利用料にトイレ料金も含まれており非常にありがたかった。
山頂は明日の朝にして、速攻でテントを張り、夕日の落ちる槍を見ながら山荘で買ったビールをいただく。食事はあまりこだわりが無くササっとアルファ米を食べて済ます。
この瞬間のために登っているといっても過言ではない。日が沈む瞬間を山の上から眺めることができるのはテント泊の醍醐味。非常に贅沢で特別な時間。
そしてテントの中で荷物を整理してみて、二日目もパッキングウェイトがほぼ変わらないことに絶望と諦めの気持ちを抱え眠りに就く。
二日目へ続く。
スタッフ：浜田
