NOTE

2024.10.09

笠ヶ岳~双六岳~三俣蓮華岳 縦走(2024/10/1~3)DAY2

二日目の朝です。

電波が繋がっていたので眠い目をこすりながら現在地の気温を確認すると-1℃。

稜線のテン場で夜間は少し寒かったが昨日の疲れもあってか、ぐっすり眠れました。

就寝時の装備は-2℃対応の化繊シュラフ、サーマレストのZライトソル、MHWのパンツの上からパタゴニアのR2テックフェイスパンツ(←これめちゃくちゃ優秀)、ベースに着たパタゴニアのリッジフローTee、その上にカリマーのオクタL/STee、同じくオクタを使用したティートンのベスト、アークのアトムLT、靴下はスマートウールの中厚ソックス、その他薄手のビーニーとネックゲイターといった感じでした。

寒くて寝れなかったらまずいと思ってシュラフの中に入れる用のエアマットも持っていきましたが結局使わず。(←軽量化案件)

割と寒さに弱くないという事を今回の旅で知ることができたので次回の軽量化に繋げます。すべては経験から。

 

テントから出たのは5時過ぎくらい。もうすぐ日の出。駆け足で山頂に向かう。

テン場から山頂まで駆け足でおよそ10分。空荷のなんて軽いこと。昇ってくる朝日に槍、穂高のシルエットがだんだんとはっきりしてきた。日の出にちゃんと間に合った。山頂で日の出を待つ。じっとしてると手が少し悴む寒さ。

 

山頂で待機されていた方が5-6人くらい。写真を撮っていただきました。ありがとうございます。

2日目も快晴です。おはようございます地球。

テン場へ戻り朝食を食べる。この時驚いたのが皆さんテントの撤収がめちゃくちゃ早い。このテン場には猛者しかいないのか?昨日の夜7張くらいあったのですが自分が目を覚ましたころには自分を合わせて3張程。なんだか気持ちが焦ったが、自分のペースで身支度します。

朝食は市販のクリームパスタにグラノーラを入れたもの。これ結構おいしかったのでおすすめ。

テントを撤収し朝食を済ませ、久しぶりの高所の静けさに浸りながら少しの間ぼーっとする。森林限界を超えた世界では風がないと驚くほど「音」がない。

この瞬間がたまらなく好き。

ちなみに世界中探しても自然の静寂を20分以上体験できる場所はほぼ無いらしい。

さあ、初日と然程変わらない重さのザックを背負って次の目的地へと歩を進める。この時すでに朝7時半。この旅で一番のんびりできた瞬間だった。(今度来るときは荷物半分くらいにしてくることを固く誓う。)

 

次の幕営地である双六山荘へ向かう。分岐地点まで昨日歩いた道を戻ります。

疲労とガスでまともに見れなかった稜線はこんなに美しかった。

少し歩いて笠ヶ岳を振り返る。10年越しにようやく登頂できた喜びを噛み締めて。

 

笠新道からの笠方面と双六方面への分岐地点。笠ヶ岳山頂からおよそ1時間。

しばらくハイマツの間の道を歩く。高所感あります。

ハイマツが深く、細い道でストック付けないけど起伏無くかなり歩きやすい。左奥に見えてるのが双六かな?

秩父平へ下りていきます。この辺りは乾燥したザレ場ですこし足元が悪い。

 

この縦走路はずっと北アルプスの主峰を眺めることができるパノラマロード。太陽がまぶしい。

行動食は柿の種にクランチチョコを混ぜて。甘いとしょっぱいが同時にとれる。

歩き出して約3時間半。弓折岳の分岐。そろそろ肩がやばい。

ここでたまらずザックを降ろして小休止。楽しみにとっていたマナバー。これが割としっとりしていて疲れていても食べやすいし、なんせ美味い。

少し休んで肩も少し回復。分岐から下って弓折乗越。素晴らしい景色です。

ここからほどなくして双六小屋が見えてきた。

あと少しでこのザックを降ろせる。テント張って横になれる。

あとちょっと…

 

双六山荘への道は非常にきれいに整備されていて、山荘が近くなると木道が設置されています。

ここまで来たことを歓迎されているようで体と気持ちが少し軽くなる。

2日目の幕営地に到着。

ベンチに荷物を降ろし、山荘にテン場の利用料(¥2000)を支払いに行く。スタッフの方の対応が非常に良くて元気をもらう。

山荘に入ってすぐの場所に自販機がありスーパードライと一番搾りが輝いていたが、荷物をデポした後に三俣蓮華岳まで行く予定なのでここはぐっと我慢してコーラで喉を潤す。

疲れた体、ドライな気候で乾いた喉にコーラが注ぎ込まれる。美味い。

 

山荘の裏にある広いテン場。

速攻でテントを張り、昼食にグラノーラと行動食をいくつか頬張った後、走れる装備に切り替えて双六岳と三俣蓮華岳を目指す。

双六岳への登り。尾根に上がるまでの岩場。アスレチック感があって楽しい。

広い尾根に上がると昨日登った笠ヶ岳が見えた。笠を伏せたような非常にわかりやすい形で笠ヶ岳と名付けられたそう。

双六山頂への道。広い尾根にひかれたシングルトラック。

気候も良く走っていて非常に気持ちが良い。今回の旅で一番自由を感じた瞬間。

 

双六岳山頂。テン場からおよそ30分。

トレイルランで身に着けた機動力がここで活きる。次の目的地、三俣蓮華岳へ。

双六岳から三俣蓮華岳への縦走路。(双六側を振り返ってます)

広大です。来た道を振り返ると人間の足ってすごいなっていつも思う。

三俣蓮華岳山頂。尾根の縦走路は非常に走りやすい。双六岳から40分弱。

思ったより時間に余裕がありそうなので三俣山荘まで足をのばしてみる。三俣山荘までの道は植生の保護、再生のためロープが張られていました。登山道はキレイに整備されています。

背の高いハイマツのトンネルをくぐって。

山荘へ到着。三俣蓮華岳から山荘へは下り基調で30分ほど(小走り)。

コンパクトなTHE山小屋って感じ。入口しか入ってませんが中はとてもキレイでした。手ぬぐいだけいただいて早々に戻ります。

しかし、思ってたより結構下ってしまった。登り返しが結構きついなこれは。

双六岳への巻き道の分岐まで戻る。

ほらやっぱり。登り返しがきつい。

三俣山荘から双六小屋への巻き道分岐点まで約20分。ここから先しばらく快適に走れます。

双六側の分岐点手前に少しきつい登りがありましたが比較的緩やかな道です。(後に知ったのですがこの巻き道は1週間前に整備されたばかりでした。本当に感謝ですね。)

双六側の巻き道分岐。さっきの場所から約40分。鱗雲がすごい。

山荘まで戻ってきたー。

山荘に寄ってビール買ってテントに戻って、ここでようやく。走った後のスーパードライ。最高。

この日の夕食はカレー飯。ビールとカレー。最高。

 

これにて2日目終了。夜は風が無く静かだった。

翌日は雨が降る予報。夜間も少し降ったが土砂降りにならず助かった。

昨晩と同じ装備で寝たが、暑くて起きるを何回か繰り返す。10月の北アルプスなのに…

双六山荘のテン場は山に挟まれ少し窪地になっているため風が当たりにくかったのか。

余談ですが、テントを張った位置が悪かったためか夜間にトイレの臭いで苦しみました。山荘から少し離れた双六岳側の区画ロープギリギリのところに張ったのですが、おそらくトイレの位置が風上になってしまったため。その日のコンディションや風向きに左右されるとは思うが今度からはテントを張る位置を注意したい。これは山荘の近くにテン場がある場所では注意すべき点だなと勉強になりました。

 

3日目に続く。




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