笠ヶ岳~双六岳~三俣蓮華岳 縦走(2024/10/1~3)DAY3
3日目の朝。4時前に起床。ココアにグラノーラで内蔵を温める。テン場の外気温は体感で5℃くらいか。風が無く過ごしやすかった。
この日は雨予報だったため朝食を終えたらすぐテントを撤収。いつでも出発できるよう早々にパッキングを行う。
山荘スタッフの方から日の出は6時前と教えてもらったので、パッキングを終えたらゆっくりと双六岳山頂へ向かう。途中雨がぱらついたが大雨にはならず。
双六山頂に向かう尾根の取り付きあたりで日の出を待つ。
しかし雲が厚く日の出は拝めず。風があったから一瞬でも雲が抜けることを期待して結構粘ったけどダメでした。
テン場へ戻る途中に少し空が明るくなってきた。けどこれ以上は待てない。またいつか。
雨が本降りになる前に下山するべく、山荘までおりてきたらすぐ出発。
双六山荘のテン場はとても居心地が良かった。また来る機会があれば山荘にも泊まってみたい。
昨日もよく眠れたので体は軽い。
ザックは相変わらず重たい。
帰路である小池新道へ向かう。細かいアップダウンはあれど危険個所などは無く歩きやすい。
双六山荘から40分ほど。鏡平山荘が見えてきた。
昨日も通った弓折乗越。少し空が晴れて帰り際にまた素晴らしい景色が拝めた。ありがたや。
弓折乗越から先はさらに道が歩きやすくなる。分岐から30分ほどで鏡平山荘に到着。
ここで小休止するのにザックを下ろしたら衝撃の事実発覚。
ザックのショルダーハーネスの根本が崩壊していた。左右ともに。
ロードリフター(ザックとショルダーハーネスを近づけるためのストラップ)1本でかろうじて繋がっている状態。
肩の痛みの原因はこれか。一体どのタイミングで崩壊していたのやら…。使用頻度が少ないギアは使用する前にしっかりとチェックが必要だなと再認識しました。
写真は後日撮った物。10年前に購入した「macpac」のカスケード65。メインに使われている生地は加水分解を起こさないオリジナルファブリック「AZTEC」なので全く問題なかったが、まさかショルダーの内部に樹脂パーツがあるとは気づかなかった。
帰ってきた後、すぐメーカーのカスタマーサービスに連絡。部材交換にて修理可能。
よかったーーーー
かなり愛着のあるザックだったので安心しました。
トレイルに戻ります。
小池新道は岩っぽい道ではあるものの起伏が少なく、よく整備されていてとても歩きやすい。
途中熊の糞らしきものもあったが登山者も多く、獣の気配はない。
空もまだ持ちそうなのでガンガン下りていく。
ドンドン下る。
遠くに麓がみえてきた。
鏡平山荘からノンストップで下ること約1時間半。小池新道入口が見えてきた。
小池新道入口。ここから新穂高までの林道が長い。
道がフラットになった分余計に長く感じる。
小池新道入口から約15分。ワサビ平小屋。
外のベンチでザックを降ろして5分ほど休憩しつつ小腹を満たすために柿の種とチョコを食べる。
まだ続く林道。
ようやくビジターセンターが見えた。
双六山荘から約4時間。(かなり駆け足です)
ようやくビジターセンターへ到着。
長かった。重かった。辛かった。
その分コーラがめちゃくちゃ美味かった。
しかし、ここからまだ駐車場までトレイルを少し歩かなければならない。ザックをビジターセンターのベンチに置いて(自己責任)車を先に取りに行く。
トレイルに入ったら間もなく雨が降り出した。ギリギリセーフ。
.
山から下りてきて自分の車を見たとき「旅が終わった」という寂しさと「無事に帰ってこれた」という安堵の気持ちが入り混じる感じが自分はたまらなく好きで、これは山登りをしていていつも感じることだ。
登頂した時の素晴らしい景色をながめることや計画した工程をこなすことで得る達成感はもちろん楽しいけれど、下山した時に長旅から家へ帰ってきたかのような、身体と心の緊張がフワッとほどけるような瞬間があって、これを感じたくて山に登っているような気がする。
今回10年ぶりに山で寝泊まりをして歩いたことで(しかも超辛かった)、久しぶりにその感覚に浸ることができた。
これだから山はやめられない。
そして今回、非常に学びになる点(主に荷物の軽量化)が多かったので実りの多い旅となりました。これからのギア選びや登山工程の組み方、体力的な部分がはっきりと見えたので今度またテント担いで登るのがすでに楽しみだ。
*内容の無い文を長々とすみません。読んでいただいた皆様、本当にありがとうございました。
(スタッフ浜田)