MHWのウィンドシェル
- 春物で新しく入荷した「マウンテンハードウェア」のウィンドシェル、「Kor Preshell Hoody」
非常に軽量な機能素材、「PERTEX QUANTAM AIR 」(以下PQA)20Dのストレッチリップストップナイロンを使用した多用途に使えるウィンドシェル。
薄くても耐久性があり、クライミングなどのハードな使用にも耐える仕様となっています。
他のブランドの製品でもこのPQAを使用した物はいくつかあるのですが、どの製品も通気性に長けているような印象を受けます。ウィンドシェルなので防風性があるのはもちろんなのですが、生地によって防風性と通気性のバランスに違いがあり、このPQAを使用したものはそのバランスが良く、風に対してのプロテクションを発揮しつつ、蒸れにくくオーバーヒートしにくい製品となっています。(もちろん感じ方には個人差はあります。)
↑こちらは日本限定カラー。
ナイロンなのにストレッチが効いていて動きに対しての追従性が良く、クライミングやrunの時の腕振りなど、上体の動きに対して全くストレスを感じさせません。擦れにも強くリップストップの生地なので、岩肌に強くこすれても、runで転けても、ダメージは最小限に留めてくれるでしょう。
シルエットはタイトすぎず、普段着としても活用しやすい着心地。特にMHWの製品はテクニカルな製品であっても腕周りにゆとりがあるものが多く袖通りがストレスフリー。これはやはり腕周りを大きく動かすことが多いクライミングに向けてのMHW特有のシルエット、またはクライミングブランドとしての気遣いなのでしょうか。
ウィンドシェルと言うとどうしても走ることに対して目を向けて作られている製品が多く、風によるバタつきを抑えるという観点から細身に作られている製品が多いのですが、タイトな着心地が苦手な方もいらっしゃると思います。またシーズン問わず寒い時期でもウィンドシェルを良く活用するという方にとっても、レイヤリングしやすいという利点がありますので、ぜひ一度袖を通してみていただきたい製品です。
もちろんパッカブル仕様になっており、非常にコンパクトに収めることが可能です。(↑の写真左下、右ポケットの裏側にパッカブル用のポケットがついています。)
しかしこのポケットが少し小さめで納めるのに少し慣れが必要かもしれません。もう少し余裕があっても良かったんでは無いかなと感じました。
気になる重量(サイズM)は、ウィンドシェルとしては平均より少し重いくらいでしょうか。
しかし、ストレッチするしポケットもついているので十分に軽いと思います。
店頭にある他ブランドのウィンドシェルと収納時の大きさと重量を比べてみました。ナルゲンボトル500mlと比べていただくとその大きさがわかりやすいかと思います。各ブランド収納するポケットにも違いがあり、収納のしやすさもそれぞれでした。
↑写真、左から
・Teton Bros. ウィンドリバーフーディ(サイズM)
・NORTH FACE スワローテイルベントフーディ(サイズL)
・Patagonia フーディニジャケット(サイズM)
・MHW コアプレシェルフーディ(サイズM)
↓写真、上記上から順に着用
Teton Bros. ウィンドリバーフーディ(サイズM)
「腰裏、右側のジッパー付きのポケットに収納します。ポケットの大きさに余裕があり収めやすい。薄く収まるので荷物の隙間に入れやすそう。」
THE NORTH FACE スワローテイルベントフーディ(サイズL)
「フード裏にポケットがついていて、ひっくり返すような感じで収めます。少しきつい感じもしましたが無理は無い感じに収まります。最後はベルクロで蓋する感じです。」
Patagonia フーディニジャケット(サイズM)
「胸ポケットに収めます。比較した中では1番収納が楽でした。生地のサラサラ感も相まってパッカブルしやすさNo.1です。収納時の形状はヘチマ型。」
MHW コアプレシェルフーディ(サイズM)
「右ハンドポケットの裏側にパッカブルポケット。収納時のサイズは1番小さかったですが、収めるのに少し苦労します。」
写真だとシルエットの違いが少しわかりにくいですが、TetonとNORTHはやはり少しタイト目、パタのフーディニとMHWのコアプレシェルが着心地的には少しゆとりを感じます。
そして1番気になる重量は以下の通りです。
Teton Bros. ウィンドリバーフーディ(サイズM)
THE NORTH FACE スワローテイルベントフーディ(サイズL)
Patagonia フーディニジャケット(サイズM)
MHW コアプレシェルフーディ(サイズM)
重量が1番軽かったのはパタゴニアのフーディニJKTでした。このモデルはハンドポケットがついていないので、その差が出たかなという感じでしょうか。
MHWのコアプレシェルフーディが重量としては1番重かったのですが、それでも130g以下。十分に軽く、着て感じるほどの大きな差はないかなと思います。逆に他のモデルよりも生地がしっかりしているとも受け取れます。
クライミングブランドが作るウィンドシェルは、耐久性と腕周りの可動域を考慮された他とはちょっと毛並みの異なるウィンドシェルでした。気になった方はぜひお試しあれ。